マスキュリンなんて言葉が死後になるくらい、女性のワードローブに、テーラードジャケットが、ハイウエストのワイドパンツが、白のスニーカーが定番選手になった。
フィービーが2018年にセリーヌを去ってからもう2年も経つのに、私たちはまだ彼女の創った、自分の意思を持ったソフィスティケイトかつセクシーな女性像に憧れ続けている。
白スニーカーでのはずしなんて、女性だけでなく男性の中でも定番中の定番だけれど、元を辿ればフィービー・ファイロの私服から始まってるんじゃないか。
2011年AWのショーの最後に現れたフィービーは、タートルネックに髪の毛を入れ込み、メンズっぽい仕立てのいいパンツに白いスニーカーがとてつもなくシックだった。
まさに彼女のファッション哲学 ”Less is more" を表すスタイル。
装飾が少なければ、それだけその人の持っている素材が、パーソナリティがもろに出る。
この格好をしてここまでスタイリッシュな人間は、地球上に何人いますか。
同じ格好をして、同じ白スニーカーを履いても、その人らしさが必ず出る。
そういうことを教えてくれた人。
そして、白Tシャツと白スニーカーて意外と誰でもお洒落に見える。
近年、世界中のファッションセンスを一段押し上げたのはフィービー・ファイロです。
2020年私たちはまだまだフィービー・ファイロの世界で生きている。
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