映画『オーシャンズ8』を観に行って、ケイト・ブランシェットやリアーナの格好よさに完全にハートを奪われてしまったけど、最後まで尾を引いたのは、ニューヨーク出身のイカサマ師役を演じた中国系アメリカ人の女の子だった。
調べて見ると、役と同じニューヨーク・クイーンズ出身で、Awkwafina(アクワフィーナ)という芸名でラッパー兼女優をやっているということが判明。
なんと今年最大の話題作の一つ"Crazy Rich American(邦題: クレイジー・リッチ!)" にも主人公の友人役で出演している!
Youtubeで探ってみた時に見つけた曲の一つが、この"NYC Bitche$".
アトランティック・アベニューにあるバークレーセンター。プロスペクト・パークに、ブッシュウィック、レッドフック。私が歩き回っていたブルックリンのよく知る地名が出てきて、聞いているだけで懐かしい。
ただ歌詞を聞いていると分かるが、アクワフィーナのニューヨーク生まれのローカルから見た今のニューヨーク、お金持ちや田舎から出てきたヒップスターばかりが住むようになり、観光地した”ニューヨーク”に対する皮肉が激辛で、そこに加担していた外国人の1人である私としては、かなり胸が痛い。
"The skinny ones are artists, it's obvious they starving
Your shit art don't pay bills it eats Ramen"
Your shit art don't pay bills it eats Ramen"
(あの細っこいのはアーティスト達。明らかにお腹空かせてる。あんたたちのくそアートは請求書払えないで、ラーメンに消えてる)
でもそれも込みとしても、中国系アメリカ人の多いニューヨークで、地元出身の女の子が、自分のルーツやアジア系アメリカ人への偏見をネタにラップしているところが小気味よく、彼女の完全に酒焼けしたとしか思えないしわがれた声も最高だ。
"Don't drop the subway map, bitch
If you drop the subway map, we're never gonna get outta Queens"
これは、Jay-Z ft.Alicia Keys "Empire State of Mind" よりもよっぽどリアルなニューヨークの姿で、NYCが押すべき現代のツーリズムソングです。
("Empire State of Mind" は、2人の天才ネイティブニューヨーカーが創作した”最高にキラキラした田舎者憧れのニューヨーク”であることは誰もが知っているが、でもこの曲はこの曲で最強のマンハッタン・ツーリズムソングであることは間違いない)
でもそれも込みとしても、中国系アメリカ人の多いニューヨークで、地元出身の女の子が、自分のルーツやアジア系アメリカ人への偏見をネタにラップしているところが小気味よく、彼女の完全に酒焼けしたとしか思えないしわがれた声も最高だ。
"Don't drop the subway map, bitch
If you drop the subway map, we're never gonna get outta Queens"
(地下鉄の地図を落とすんじゃないよ。もしそんなことしたらあんたは一生クイーンズから出れない)
これは、Jay-Z ft.Alicia Keys "Empire State of Mind" よりもよっぽどリアルなニューヨークの姿で、NYCが押すべき現代のツーリズムソングです。
("Empire State of Mind" は、2人の天才ネイティブニューヨーカーが創作した”最高にキラキラした田舎者憧れのニューヨーク”であることは誰もが知っているが、でもこの曲はこの曲で最強のマンハッタン・ツーリズムソングであることは間違いない)