”クィア・アイ”のファッション担当、タン・フランスによるメンズファッションチェックが面白い。
この人の素晴らしいところは、相手のファッションを変身させる前に、ちゃんと相手の好みや普段の格好を聞き出した上で、その人のキャラクターにマッチし、かつ魅力を引き出す服装を提案しているところ。
押し付けのファッションセンスじゃなくて、その服に着替えた時に、その人が”Comfortable" かを一番大事にしている。
ファッションのプロである前に、コミュニケーションのプロである意識の高さに脱帽。
パキスタン移民の家庭に生まれたイギリス人のタン・フランス、まだまだアメリカでの人気は右肩上がりに違いない。
2018年10月30日火曜日
2018年10月28日日曜日
今最高にポジティブになれる番組、Queer Eye(クィア・アイ)
NetflixオリジナルシリーズQueer Eye (クィア・アイ)にハマりすぎて、朝から晩まで見続けている。
こんなに元気が出て、しかも毎回号泣してしまうリアリティショーに出会った事ない。
”クィア・アイ”は、ファブファイブ(Fab 5) という名の、それぞれファッションやヘアメイク、インテリア、食など専門分野を持ったゲイ5人組が、さえない男たちの外見や家をリニューアルすることで、彼らの人生を明るくハッピーにするという趣旨のショー。
日本にも昔、外見に自信を持てない女性たちが、整形やヘアメイクで変身するという番組が流行っていたので、そのアメリカ版か?と最初は鷹をくくっていたのだけど、実際その5倍は素晴らしかった。
感動物とか子どもや動物が頑張る番組に全く興味がない私が、毎度アホみたいに号泣している番組。
ファブ5(ファビュラスな5人組の略称で、ファビュラスという単語は女性やゲイの人たちの間でよく使われる「最高」とか「美しい」という意味)がシーズン1・2で訪れるのは、アメリカ南部のジョージア州アトランタ。
ヒップホップやR&Bのアーティストを数多く生み出している、アメリカ南部では文化の中心、通称”サウス”ではあるが、NYやL.Aなんかの都会に住む人たちからすると、まあ言って田舎であり、政治的な意味合いで保守的な人たちも多く、あまり積極的に足を踏み入れはしない土地。
そんなアトランタで、ファビュラスなゲイ5人組が、キリスト教に熱心な白人夫婦や、ゲイやマイノリティを公然と差別するトランプを支持する軍人、ゲイであることをカミングアウトしていない黒人男性らの家を訪れ、彼らの外見や家を丸ごと変身させる。
このクィア・アイの素晴らしいところは、ただお金をかけて変身させるだけじゃなくて、彼らの人生や家族のストーリーまで入り込み、完全にオープンで愛情深いファブ5とのコミュニケーションを経ることで、田舎の冴えない男たちが、見違えるように自信を持った、偽りのない「自分自身」をさらけ出していく様子が見られるところである。
田舎で現状維持の生活に満足していたり、家族を養うために自分自身のお洒落は二の次の親父たちが、かっこよく自信を持った姿に変身し、奥さんやパートナーを泣かせる姿に、私ももらい泣きが止まらない。
とりあえず、落ち込んだりネガティブな考えが浮かんだら、クィア・アイを見るというのが最近の私の日々である。
ただその時だけ楽しめる番組じゃなくて、明日どんな服着ようかなとか、ちょっとメイク頑張ってみたら楽しいかもとか、明日への活力になっているところがいい。
ファブ5、永遠に見続けたい!いつもありがとう。
こんなに元気が出て、しかも毎回号泣してしまうリアリティショーに出会った事ない。
”クィア・アイ”は、ファブファイブ(Fab 5) という名の、それぞれファッションやヘアメイク、インテリア、食など専門分野を持ったゲイ5人組が、さえない男たちの外見や家をリニューアルすることで、彼らの人生を明るくハッピーにするという趣旨のショー。
日本にも昔、外見に自信を持てない女性たちが、整形やヘアメイクで変身するという番組が流行っていたので、そのアメリカ版か?と最初は鷹をくくっていたのだけど、実際その5倍は素晴らしかった。
感動物とか子どもや動物が頑張る番組に全く興味がない私が、毎度アホみたいに号泣している番組。
ファブ5(ファビュラスな5人組の略称で、ファビュラスという単語は女性やゲイの人たちの間でよく使われる「最高」とか「美しい」という意味)がシーズン1・2で訪れるのは、アメリカ南部のジョージア州アトランタ。
ヒップホップやR&Bのアーティストを数多く生み出している、アメリカ南部では文化の中心、通称”サウス”ではあるが、NYやL.Aなんかの都会に住む人たちからすると、まあ言って田舎であり、政治的な意味合いで保守的な人たちも多く、あまり積極的に足を踏み入れはしない土地。
そんなアトランタで、ファビュラスなゲイ5人組が、キリスト教に熱心な白人夫婦や、ゲイやマイノリティを公然と差別するトランプを支持する軍人、ゲイであることをカミングアウトしていない黒人男性らの家を訪れ、彼らの外見や家を丸ごと変身させる。
このクィア・アイの素晴らしいところは、ただお金をかけて変身させるだけじゃなくて、彼らの人生や家族のストーリーまで入り込み、完全にオープンで愛情深いファブ5とのコミュニケーションを経ることで、田舎の冴えない男たちが、見違えるように自信を持った、偽りのない「自分自身」をさらけ出していく様子が見られるところである。
田舎で現状維持の生活に満足していたり、家族を養うために自分自身のお洒落は二の次の親父たちが、かっこよく自信を持った姿に変身し、奥さんやパートナーを泣かせる姿に、私ももらい泣きが止まらない。
とりあえず、落ち込んだりネガティブな考えが浮かんだら、クィア・アイを見るというのが最近の私の日々である。
ただその時だけ楽しめる番組じゃなくて、明日どんな服着ようかなとか、ちょっとメイク頑張ってみたら楽しいかもとか、明日への活力になっているところがいい。
ファブ5、永遠に見続けたい!いつもありがとう。
2018年10月16日火曜日
インドの結婚式にお金を払って参加する!?結婚式をシェアするという新ビジネス
インドの結婚式に一度は参加してみたいな〜なんて思っていたら、そんな私の心をがっちり掴む商売をやっている会社があった。
それがこのJoin My Weddingという会社。
その名の通り、インド人が自分の結婚式の参加チケットを観光客に売り、実際に結婚式に参加してもらうというサービス。
「インドの結婚式に参加して、名前のインド文化にどっぷり浸りたい!」
というインド好き外国人の欲望を満たすとともに、
とにかく金のかかる結婚式に参加してもらうだけで小金が稼げるならこちらには何の損もないし、なんぼでも誰でも参加してもらいたい。
という全インド人の願いがマッチした画期的なサービスである。
通常ならば、
なぜ知りもしない他人の結婚式にお金を払って参加するのだ。
という疑問が湧いて来るところだが、 インドの結婚式は確かにお金を払ってでも一度は体験してみたい魅力がある。
例えば、これはリアルに赤のインド人の結婚式ムービーだが、なぜだか私はYoutubeのお気に入りに保存していて、度々見返している。
とにかくインドの結婚式は、こんな風に老いも若きもダンスと音楽をテンションぶち上げで一晩中楽しむ、ボリウッドさながらの総合エンターテイメントなのである。
ちなみにこれはインドでも北に位置するパンジャブ地方の、パンジャビ人たちによるバングラと呼ばれるダンスパフォーマンスだ。パンジャビはシク教徒が大半を占める地域である。
パンジャブ地方の結婚式は、特にあのインド人が「クレイジー」と称するほどぶっ飛んでいる。
そして特筆すべきは、パンジャビの人の多くが体格がよく美形が多いため、全員素人なのに、なぜかボリウッドを観ている気分になるところだ。
ところで、このJoin my Weddingというサービスだが、参加するには、まず結婚式に参加したい希望の国や都市、日時の希望をここから送信するようになっている。
このフォームの内容を元に、主催者が、希望にあった場所と日時の結婚式と、このサイトに登録された参加OKなインドの結婚式をマッチングさせてくれる仕組みとみた。
費用は不明だが、ちょっと使ってみたい気持ちが湧いてきている。
インドの結婚式は、やる方は大変だけど参加する方は、絶対楽しいに違いない。
インドの結婚式は、私のバケットリストに入っているタスクの一つ。
”We invite people to share their culture and connect through life events.”
それがこのJoin My Weddingという会社。
https://www.joinmywedding.com/
その名の通り、インド人が自分の結婚式の参加チケットを観光客に売り、実際に結婚式に参加してもらうというサービス。
「インドの結婚式に参加して、名前のインド文化にどっぷり浸りたい!」
というインド好き外国人の欲望を満たすとともに、
とにかく金のかかる結婚式に参加してもらうだけで小金が稼げるならこちらには何の損もないし、なんぼでも誰でも参加してもらいたい。
という全インド人の願いがマッチした画期的なサービスである。
通常ならば、
なぜ知りもしない他人の結婚式にお金を払って参加するのだ。
という疑問が湧いて来るところだが、 インドの結婚式は確かにお金を払ってでも一度は体験してみたい魅力がある。
例えば、これはリアルに赤のインド人の結婚式ムービーだが、なぜだか私はYoutubeのお気に入りに保存していて、度々見返している。
とにかくインドの結婚式は、こんな風に老いも若きもダンスと音楽をテンションぶち上げで一晩中楽しむ、ボリウッドさながらの総合エンターテイメントなのである。
ちなみにこれはインドでも北に位置するパンジャブ地方の、パンジャビ人たちによるバングラと呼ばれるダンスパフォーマンスだ。パンジャビはシク教徒が大半を占める地域である。
パンジャブ地方の結婚式は、特にあのインド人が「クレイジー」と称するほどぶっ飛んでいる。
そして特筆すべきは、パンジャビの人の多くが体格がよく美形が多いため、全員素人なのに、なぜかボリウッドを観ている気分になるところだ。
ところで、このJoin my Weddingというサービスだが、参加するには、まず結婚式に参加したい希望の国や都市、日時の希望をここから送信するようになっている。
このフォームの内容を元に、主催者が、希望にあった場所と日時の結婚式と、このサイトに登録された参加OKなインドの結婚式をマッチングさせてくれる仕組みとみた。
費用は不明だが、ちょっと使ってみたい気持ちが湧いてきている。
インドの結婚式は、やる方は大変だけど参加する方は、絶対楽しいに違いない。
インドの結婚式は、私のバケットリストに入っているタスクの一つ。
”We invite people to share their culture and connect through life events.”
この言葉は、サイトに書かれていたJoin My Weddingのミッション。
応援したくなるな!
2018年10月15日月曜日
ボリウッドダンスクラシック①踊れや踊れ ーSadi Gali
インドの結婚式でテンションぶち上げ曲として間違いなしのSadi Gali。
ダンスミュージックだけど、このコブシのきいた歌い回しといい、声といい、なんか切なくさせるものがありませんか?
にっちもさっちもいかないどん底の苦境から生まれたのがハウスミュージックだったり、ブラックミュージックだったりするならば、インドのダンスミュージックも、人生の運命に従うしか他ない悲しみの底から生まれたバカ明るい音楽としか思えない。
苦しい時にこそ、皆でバカみたいに夢中になって踊れ。
インドの結婚式に一回でいいから参加してみたい。
そんでインドのダンスミュージックで1日中馬鹿騒ぎしてみたい。
2018年10月14日日曜日
ボリウッド掘り出し名曲① ーKhalnayak
1993年のボリウッド映画”Khalnayak”から。
”Nayak Nahi Khalnayak Hai Tu”
90年代のボリウッド映画の、このなんとも言えない眠たげな声とムードが好き。
60〜70年代の日活ポルノロマンにあるような、ねっとりした色気とSassyなムードに近い。
最近のボリウッドに比べたら、ファッションも演出もダサダサだし、ストーリーも単調で眠くなるんだけど、最近のアメリカナイズされすぎたボリウッド映画にはない、置き換え不能なインドらしさが凝縮されてて、とんでもない宝の原石が眠っている予感。
にしても。
この時代のボリウッドの男たちのダサさは極めつきだな。
女性は不思議と昔も今も変わらず究極に美しいんだけど、男どものクオリティがやばい。
ダサいくせに男であるってだけでエラそう。
この点だけ見ると、今のボリウッド俳優の方が顔もファッションセンスもいいし、ジェンダー教育も受けてるしで5倍はかっこよいな。
ボリウッドの時代の進化は、「男の描かれ方」で分かる!
”Nayak Nahi Khalnayak Hai Tu”
90年代のボリウッド映画の、このなんとも言えない眠たげな声とムードが好き。
60〜70年代の日活ポルノロマンにあるような、ねっとりした色気とSassyなムードに近い。
最近のボリウッドに比べたら、ファッションも演出もダサダサだし、ストーリーも単調で眠くなるんだけど、最近のアメリカナイズされすぎたボリウッド映画にはない、置き換え不能なインドらしさが凝縮されてて、とんでもない宝の原石が眠っている予感。
にしても。
この時代のボリウッドの男たちのダサさは極めつきだな。
女性は不思議と昔も今も変わらず究極に美しいんだけど、男どものクオリティがやばい。
ダサいくせに男であるってだけでエラそう。
この点だけ見ると、今のボリウッド俳優の方が顔もファッションセンスもいいし、ジェンダー教育も受けてるしで5倍はかっこよいな。
ボリウッドの時代の進化は、「男の描かれ方」で分かる!
2018年10月13日土曜日
クィアな1992年生まれのコメディアン、ジュブキ・ヤングホワイト
「この若者、これから来るわ〜」
と一瞬で思わせられた1992年生まれシカゴ出身のスタンドアップコメディアン
Jaboukie Young-White(ジュブキ・ヤングホワイト)の登場。
弱冠24歳にして、2018年10月に早くもトレバー・ノアの”ザ・デイリーショー”のコレスポンダー(たまにゲストで出てきて一発トークをかます人)に就任。
このデイリーショーのトーク内で、若手コメディアンとして今売れに売れてるトレバーを「ヴィンテージ・ミレニアル(ミレニアル世代のおっさん枠)」と呼ぶなど、あのトレバーを食ってしまうほどの、キレキレな若者トークを展開。
こいつ、仕上がってるぜ!
1990年以降生まれは、やっぱり考え方も感覚も全然違うんだわ。
そして、今の時代は彼らの感覚が圧倒的に正しい。
「時代を塗り替えるのは、常にその時代の若者なんだわ〜」
と、終わってしまった自分の”若者’時代を思って少し切なくなったが、彼の「若者」的感覚をネタにするトークセンスは、本当に素晴らしい。
彼ジュブキは、すでにNYの大御所司会者・コメディアンのジミーファロンの”ザ・トゥナイトショー”でもスタンドアップを披露している。
さらに、思春期の若者をスケッチするNetflixのアニメーションシリーズ”ビッグ・マウス”の制作チームに、脚本家としても参加。
big mouth season 2 😫🍆💦🔜 pic.twitter.com/NjGlRbjW5P— jaboukie young-white (@jaboukie) 2018年8月9日
24歳にして、L.A在住のこの歳の若者の夢をほとんど叶えてしまった。
彼のTwitterのフォロワー数は、すでに23万人以上。
Twiiterでの自撮りやゆるいテンションのジョーク、画像ネタ(Meme)もよくバズっていて、自分のクィアな面も臆さずネタにする。
今の若者の、成功したヒップスターの型ってこういう感じなんだろうな〜。
ジュブキ・ヤングホワイト(ヤングホワイトって名前のセンス最高)、これからもっと大物になると思うので、要注目。
2018年10月10日水曜日
ミス・ワールドはインド美女のもの
私が日本人の友達にインドの美男美女の写真を見せると決まって返ってくる返事が
「このインド人、白人の血が入ってる?」
なのだが
その度になんとも歯がゆい気持ちになる。
美男美女の基準は、白人とかブラウンとか、そういう人種云々の話ではないという前提と、日本人のもつインド人のステレオタイプをどこから崩していいのかというところで。
世界のミス・ワールドに一体何人のインド美女が選ばれているかご存知か。
6人!
1966年から2007年の間に、6人ものインド美女がミス・ワールドに選ばれていて、その中にあのプリヤンカー・チョープラも含まれる。
この数は、美女大国で知られるベネズエラを抜いて、国としてはインドがトップ。
そして2017年のミス・ワールドは、この1997年生まれのManushi Chhillar。
非の打ち所がない美女ですね。
インド美女のすごいところは、あのプリヤンカー・チョープラーも学生時代はエンジニアリングの勉強に魅せられていたというように、美女でかつサイエンスに精通している才色兼備なところ。
彼女マヌーシーも、医学の学位を取得している模様。
さらにインド古典舞踏の一つクチプディ舞踊のダンサーである。
賢くて運動神経もよいと。
この先何があっても食いっぱぐれない完璧な経歴で、ぐうの音も出ない。
これがインド美女の真髄だ!
インド美女は、日本でいう「カワイイ」や「白人ハーフはきれい」といった、とても単一的で狭ーい範囲での美の基準をぶっ壊す、次元を超えた圧倒的美女パワーがあって、そこが私の一番好きなところだ。
ガチの理系でかつ世界一の美女なんて、日本のオタクがなんでもっと喜ばないのか疑問。
「このインド人、白人の血が入ってる?」
なのだが
その度になんとも歯がゆい気持ちになる。
美男美女の基準は、白人とかブラウンとか、そういう人種云々の話ではないという前提と、日本人のもつインド人のステレオタイプをどこから崩していいのかというところで。
世界のミス・ワールドに一体何人のインド美女が選ばれているかご存知か。
6人!
1966年から2007年の間に、6人ものインド美女がミス・ワールドに選ばれていて、その中にあのプリヤンカー・チョープラも含まれる。
この数は、美女大国で知られるベネズエラを抜いて、国としてはインドがトップ。
そして2017年のミス・ワールドは、この1997年生まれのManushi Chhillar。
非の打ち所がない美女ですね。
インド美女のすごいところは、あのプリヤンカー・チョープラーも学生時代はエンジニアリングの勉強に魅せられていたというように、美女でかつサイエンスに精通している才色兼備なところ。
彼女マヌーシーも、医学の学位を取得している模様。
さらにインド古典舞踏の一つクチプディ舞踊のダンサーである。
賢くて運動神経もよいと。
この先何があっても食いっぱぐれない完璧な経歴で、ぐうの音も出ない。
これがインド美女の真髄だ!
インド美女は、日本でいう「カワイイ」や「白人ハーフはきれい」といった、とても単一的で狭ーい範囲での美の基準をぶっ壊す、次元を超えた圧倒的美女パワーがあって、そこが私の一番好きなところだ。
ガチの理系でかつ世界一の美女なんて、日本のオタクがなんでもっと喜ばないのか疑問。
2018年10月7日日曜日
Netflixオリジナル映画”Nappily Ever After” −ヘアスタイルは女の人生を変える
2018年9月に公開のNetflixオリジナル映画”Nappily Ever After”のあるシーンが、頭から離れない。
主人公ヴァイオレットは、広告代理店で働くキャリアウーマン。美しいストレートヘアを毎日キープし、仕事も外見も隙がなく何をやってもパーフェクト。誕生日当日、2年間同棲しているボーイフレンドからのプロポーズを期待していたところ、子犬をサプライズプレゼントされ、そこから完璧に作り上げていたはずの生活が少しづつ壊れていく。
この映画のキーとなるテーマが「ヘアースタイル」で、ヴァイオレットは元々アフロに近い強めのカールがナチュラルヘアである。
毎朝母親が時間をかけてストレートヘアにセットしてくれていたが、子供の頃にプールに飛び込んだ際、元に戻ったヘアスタイルを周囲の子達に笑われて以来、1日もストレートヘアにセットすることを忘れたことがない。
そんな彼女が、ある出来事をきっかけに髪の毛を坊主にしてしまい、それ以来徐々に、本来自分の個性と人生を取り戻していくというストーリー。
ストーリーだけ見ると、とてもオーセンティックなラブストーリーなのだが、随所にセンスの光るシーンがあって、特に植物園での初デートでのキスシーンは、ヘアースタイルがポイントとなるラブシーンで、「坊主頭にこんな活用方法があったとは!」と思わせるとてもセクシーなシーンだった。
坊主頭というヘアスタイルは、パンクの人たちの間では昔からあったヘアスタイルだが、数年前からアメリカのヒップスターの女性がやるようになった。
元々の頭の形の良さと顔の造形の美しさがないとなかなか手を出せないヘアスタイルで、その人の度胸と美貌が試される、いわばヒップスター美女の勲章のようなもの。
この映画で、ヴァイオレットは自分と意思でなくそのヘアスタイルになってしまったわけだが、髪を剃ることで、それまでの人生の大半の時間を費やしていた髪に関するケアを考えなくてよくなり、今まで自分が囚われていた「こうあるべき」という概念からも解放されていく。
天然アフロやパーマヘアの女性が持つ髪へのコンプレックスと解放というテーマは、元々ストレートヘアの人が多い日本ではなかなか理解されにくいところではあるが、アフリカをルーツに持つ人々の間ではメイクアップよりよっぽど大きな感心事。
アフロや強めパーマを地毛に持つ人は、ヘアサロンでも、まず一回アイロンで伸ばしきってからカットに入るため、ストレートパーマをかけるにも約5時間くらいかかるとニューヨクで美容師をやっている友人から聞いた。
さらに、別の日本で美容師をやっている友人がニューヨークに遊びに来た際、黒人女性のウィッグ着用率の高さにも驚いていた。彼女曰く、黒人でストレートヘアの人のほとんどがウィッグ着用らしい。
アフロやパーマいいじゃん!と地毛がストレートの人は言うかもしれないが、それでもストレートヘアに強い執着を持つヴァイオレットのような人の気持ちには、日本人としてはかなり強めの天然パーマを持つ私としては、ものすごく共感できるところがある。
「ストレートヘアじゃないと美しくない」という固定概念への執着も、ストレートヘアに矯正することを止めたあと、自分本来の持ち味を出して行けるようになった時の「これでいいじゃん!」という開放感。
私もヴァイオレットと同じように、子供の頃、友人たちが皆きれいなまとまったストレートヘアを持っているのに、自分だけまとまりのないウェーブヘアで、雨の日は爆発頭になるのがずっとコンプレックスだった。
そのため、10歳くらいから26歳くらいまでずっと定期的にストレートパーマをかけていたし、美容師さんからも、半分商売だとは思うが「癖の強い部分にはストレート矯正をした方がいいかもね」と言われ続けていたので、そうしないときれいにもおしゃれにもならないものだと思い込んでいた。
26歳くらいをきっかけに、「もう面倒くさい。天パでいっか」とストレート矯正を諦めて以来、ずっと地毛の天然パーマでやってきている。
すると、なぜか周りから髪を褒められることが多くなり(日本では天然パーマが珍しいからかと思うが)自分にしかない個性だと認められるようになってきた。この開放感は、26年間髪へのコンプレックスと向き合い続けていた自分からすると、それ以前とそれ以降で人生が変わったといっても過言ではない。
この映画でも、ヴァイオレットが地毛に戻してから、フェイクじゃない彼女だけのオリジナルの個性を愛してくれる人だけと付き合うようになり、以前よりもどんどん魅力的な女性になっていく過程が描かれている。
ヘアスタイルの調子一つで、人に優しくなれたり、逆に不機嫌に接してしまったりすることもある女性にとっては、ヘアスタイルは本当に人生における重要なトピックスであり、大げさでなく自分が「どう生きるか」を表現するツールでもある。
"Nappily Ever After" は、そんなヘアスタイルの変化で人生の脱皮をした1人の女性の物語で、アメリカのラブコメではお決まりのあんなシーンもこんなシーンも、”ヘアスタイル”をうまく活用した結果お洒落にアップデートされている、奇をてらってないけど新しいラブストーリーだ。
監督がサウジアラビア出身の女性監督というのもNetflixらしくてよい。
”The Incredible Jessica James”や”She's gotta have it" に続く、クールな黒人女性が主役のラブストーリー企画。この企画やっている人を心から応援している!
主人公ヴァイオレットは、広告代理店で働くキャリアウーマン。美しいストレートヘアを毎日キープし、仕事も外見も隙がなく何をやってもパーフェクト。誕生日当日、2年間同棲しているボーイフレンドからのプロポーズを期待していたところ、子犬をサプライズプレゼントされ、そこから完璧に作り上げていたはずの生活が少しづつ壊れていく。
この映画のキーとなるテーマが「ヘアースタイル」で、ヴァイオレットは元々アフロに近い強めのカールがナチュラルヘアである。
毎朝母親が時間をかけてストレートヘアにセットしてくれていたが、子供の頃にプールに飛び込んだ際、元に戻ったヘアスタイルを周囲の子達に笑われて以来、1日もストレートヘアにセットすることを忘れたことがない。
そんな彼女が、ある出来事をきっかけに髪の毛を坊主にしてしまい、それ以来徐々に、本来自分の個性と人生を取り戻していくというストーリー。
ストーリーだけ見ると、とてもオーセンティックなラブストーリーなのだが、随所にセンスの光るシーンがあって、特に植物園での初デートでのキスシーンは、ヘアースタイルがポイントとなるラブシーンで、「坊主頭にこんな活用方法があったとは!」と思わせるとてもセクシーなシーンだった。
坊主頭というヘアスタイルは、パンクの人たちの間では昔からあったヘアスタイルだが、数年前からアメリカのヒップスターの女性がやるようになった。
元々の頭の形の良さと顔の造形の美しさがないとなかなか手を出せないヘアスタイルで、その人の度胸と美貌が試される、いわばヒップスター美女の勲章のようなもの。
この映画で、ヴァイオレットは自分と意思でなくそのヘアスタイルになってしまったわけだが、髪を剃ることで、それまでの人生の大半の時間を費やしていた髪に関するケアを考えなくてよくなり、今まで自分が囚われていた「こうあるべき」という概念からも解放されていく。
天然アフロやパーマヘアの女性が持つ髪へのコンプレックスと解放というテーマは、元々ストレートヘアの人が多い日本ではなかなか理解されにくいところではあるが、アフリカをルーツに持つ人々の間ではメイクアップよりよっぽど大きな感心事。
アフロや強めパーマを地毛に持つ人は、ヘアサロンでも、まず一回アイロンで伸ばしきってからカットに入るため、ストレートパーマをかけるにも約5時間くらいかかるとニューヨクで美容師をやっている友人から聞いた。
さらに、別の日本で美容師をやっている友人がニューヨークに遊びに来た際、黒人女性のウィッグ着用率の高さにも驚いていた。彼女曰く、黒人でストレートヘアの人のほとんどがウィッグ着用らしい。
アフロやパーマいいじゃん!と地毛がストレートの人は言うかもしれないが、それでもストレートヘアに強い執着を持つヴァイオレットのような人の気持ちには、日本人としてはかなり強めの天然パーマを持つ私としては、ものすごく共感できるところがある。
「ストレートヘアじゃないと美しくない」という固定概念への執着も、ストレートヘアに矯正することを止めたあと、自分本来の持ち味を出して行けるようになった時の「これでいいじゃん!」という開放感。
私もヴァイオレットと同じように、子供の頃、友人たちが皆きれいなまとまったストレートヘアを持っているのに、自分だけまとまりのないウェーブヘアで、雨の日は爆発頭になるのがずっとコンプレックスだった。
そのため、10歳くらいから26歳くらいまでずっと定期的にストレートパーマをかけていたし、美容師さんからも、半分商売だとは思うが「癖の強い部分にはストレート矯正をした方がいいかもね」と言われ続けていたので、そうしないときれいにもおしゃれにもならないものだと思い込んでいた。
26歳くらいをきっかけに、「もう面倒くさい。天パでいっか」とストレート矯正を諦めて以来、ずっと地毛の天然パーマでやってきている。
すると、なぜか周りから髪を褒められることが多くなり(日本では天然パーマが珍しいからかと思うが)自分にしかない個性だと認められるようになってきた。この開放感は、26年間髪へのコンプレックスと向き合い続けていた自分からすると、それ以前とそれ以降で人生が変わったといっても過言ではない。
この映画でも、ヴァイオレットが地毛に戻してから、フェイクじゃない彼女だけのオリジナルの個性を愛してくれる人だけと付き合うようになり、以前よりもどんどん魅力的な女性になっていく過程が描かれている。
ヘアスタイルの調子一つで、人に優しくなれたり、逆に不機嫌に接してしまったりすることもある女性にとっては、ヘアスタイルは本当に人生における重要なトピックスであり、大げさでなく自分が「どう生きるか」を表現するツールでもある。
"Nappily Ever After" は、そんなヘアスタイルの変化で人生の脱皮をした1人の女性の物語で、アメリカのラブコメではお決まりのあんなシーンもこんなシーンも、”ヘアスタイル”をうまく活用した結果お洒落にアップデートされている、奇をてらってないけど新しいラブストーリーだ。
監督がサウジアラビア出身の女性監督というのもNetflixらしくてよい。
”The Incredible Jessica James”や”She's gotta have it" に続く、クールな黒人女性が主役のラブストーリー企画。この企画やっている人を心から応援している!
2018年10月6日土曜日
インドお金持ち女子の日常 ームンバイ編
ネイティブ・ムンバイカー(ムンバイ出身の人)でYouTuberのRickshawaliが、サウスムンバイとノースムンバイの女子の生態の違いを表すビデオをアップ。
ムンバイって何ぞや、の人にはさっぱりの話だろうが、ムンバイはインド最大の都市で、日本の横浜市と同じくらいの土地の広さに人口約1500万人という世界一人口密度の高い都市。
その中に、世界最大のスラム街もあればうん10億クラスの高層邸宅もごっそりと立ちそびえるという、史上最強に貧富の差が激しい大都市だ。
そんなムンバイの中でも、南の方のムンバイ(SOBO)と北の方のムンバイ (Suburb)でゆったりとした格差があり、南はインド門やターミナル駅など観光スポットや外資系のショップ等が広がる”シティ”、北はどちらかというと住宅街や大学のある”タウン”といった感じ。
大金持ちの住む邸宅はサウスムンバイの海岸沿いに多く、この辺りに住むお金持ちの娘さんは、スターバックスで勉強をしたり(ムンバイのスタバにはドアマンがいる)、お昼に1500円以上するランチをとったり、カーダシアン姉妹のようなパツパツのミニドレスのL.A.スタイルで夜遊びに行ったりと、アメリカなんかに住んでいる人たちとさほど変わらないようなライフスタイルで暮らしている。
このビデオの最初に出てくるのが、そのサウスムンバイのお金持ち女子。
街中で道を聞かれても、ちょっと考えたふりをしたあと「Uberを呼んだらいいじゃない!」という風で、歩いて目的地へ辿り着くという発想はなし。
対照的に、ノースムンバイの庶民的な女子は、相手がちょっと引くぐらいの情報量で親切に道を教えてくれる。話はくどいけど、情報は正確で話し方も論理的なのが私の友人のムンバイカーにも共通する部分で笑ってしまう。
お店でも、サウスムンバイ女子は、外資系らしきブティックに立ち寄り、流暢な英語で欲しいものは値札も見ずに端から端まで購入。5万ルピー(約7万7千円)以上のお会計にも動じず、クレジットカードを差し出す。
ノースムンバイ女子は、街中の庶民的な露天で、交渉してなんぼのムンバイカーの本領発揮を見せる。少しでも安く買った者が勝者であるという信念の元、値切りバトルを仕掛け、結局自分の言い値で商品をゲット。
これはもちろんコメディなので脚色はあるものの、私の見てきたお金持ちのインド女子のイメージはまさにこんな感じで、サウスムンバイ女子のようなインド女子たちは実はニューヨークにも多数存在している!
抜群のルックスと潤沢な資金を持って、アメリカの有名大学で留学生活を送っている頭脳明晰なインド女子たち。うらやましいを通り越して、こっちがファンになってしまうような存在である彼女たちに対する興味はつきない。引き続き調査中。
ムンバイって何ぞや、の人にはさっぱりの話だろうが、ムンバイはインド最大の都市で、日本の横浜市と同じくらいの土地の広さに人口約1500万人という世界一人口密度の高い都市。
その中に、世界最大のスラム街もあればうん10億クラスの高層邸宅もごっそりと立ちそびえるという、史上最強に貧富の差が激しい大都市だ。
そんなムンバイの中でも、南の方のムンバイ(SOBO)と北の方のムンバイ (Suburb)でゆったりとした格差があり、南はインド門やターミナル駅など観光スポットや外資系のショップ等が広がる”シティ”、北はどちらかというと住宅街や大学のある”タウン”といった感じ。
大金持ちの住む邸宅はサウスムンバイの海岸沿いに多く、この辺りに住むお金持ちの娘さんは、スターバックスで勉強をしたり(ムンバイのスタバにはドアマンがいる)、お昼に1500円以上するランチをとったり、カーダシアン姉妹のようなパツパツのミニドレスのL.A.スタイルで夜遊びに行ったりと、アメリカなんかに住んでいる人たちとさほど変わらないようなライフスタイルで暮らしている。
このビデオの最初に出てくるのが、そのサウスムンバイのお金持ち女子。
街中で道を聞かれても、ちょっと考えたふりをしたあと「Uberを呼んだらいいじゃない!」という風で、歩いて目的地へ辿り着くという発想はなし。
対照的に、ノースムンバイの庶民的な女子は、相手がちょっと引くぐらいの情報量で親切に道を教えてくれる。話はくどいけど、情報は正確で話し方も論理的なのが私の友人のムンバイカーにも共通する部分で笑ってしまう。
お店でも、サウスムンバイ女子は、外資系らしきブティックに立ち寄り、流暢な英語で欲しいものは値札も見ずに端から端まで購入。5万ルピー(約7万7千円)以上のお会計にも動じず、クレジットカードを差し出す。
ノースムンバイ女子は、街中の庶民的な露天で、交渉してなんぼのムンバイカーの本領発揮を見せる。少しでも安く買った者が勝者であるという信念の元、値切りバトルを仕掛け、結局自分の言い値で商品をゲット。
これはもちろんコメディなので脚色はあるものの、私の見てきたお金持ちのインド女子のイメージはまさにこんな感じで、サウスムンバイ女子のようなインド女子たちは実はニューヨークにも多数存在している!
抜群のルックスと潤沢な資金を持って、アメリカの有名大学で留学生活を送っている頭脳明晰なインド女子たち。うらやましいを通り越して、こっちがファンになってしまうような存在である彼女たちに対する興味はつきない。引き続き調査中。
2018年10月3日水曜日
『ムンバイなう」で擬似インド体験
インドとの接点がなくなりすぎて、ここ2年間で一度も経験したことのない、インドロスを感じている。
あの熱狂や親近感はどこへ行ったのか。
「日本で暮らすとはイコールインド人を見かけないこと」なのではないかというほど、インド人が話題に出ない環境で過ごしている日々は、常識の範囲外のことがなく、平坦である。
そんな訳で、何か自分の人生に、インド的な自分には思いもつかなかったアイデアをもたらそうと、インド関連本をamazonでぽちぽち購入する日々だ。
最近買ったのはこの本。
あの熱狂や親近感はどこへ行ったのか。
「日本で暮らすとはイコールインド人を見かけないこと」なのではないかというほど、インド人が話題に出ない環境で過ごしている日々は、常識の範囲外のことがなく、平坦である。
そんな訳で、何か自分の人生に、インド的な自分には思いもつかなかったアイデアをもたらそうと、インド関連本をamazonでぽちぽち購入する日々だ。
最近買ったのはこの本。
ムンバイなう
こんな調子なので、ユザーンの本が面白くないわけなく、この『ムンバイなう』も、インドでしか絶対に体験できない珍事件、いやインドでは事件とも言えないくらいの珍日常が写真と数行の文章でまとめられていて、ユザーンの体験するインドは数倍面白いな〜と思わざるを得ないのだった。
面白い人の元には、面白いことが集まるよね。
よし、私ももっと突き抜けた人間になろう!
インド古典楽器タブラの日本人奏者で、足掛け20年、タブラの世界的巨匠ザキール・フセインに指事するため、インドと日本を行き来している。
坂本龍一やハナレグミらともコラボレーションする人気ミュージシャンだが、なぜかTwitterの面白さでも定評があり、”ユザーンの文体”としか言いようがない独特のテンポのツイートは、癖になる笑いを誘う。
セブンイレブンのカラーリングってインドの国旗にちょっと似てるよな、とは思っていたが、まさかその雰囲気を活かしたまま居抜きでインド料理屋にした店舗があるとは思わなかった。 pic.twitter.com/Wz1Nqhpjcg— U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) 2018年5月12日
こんな調子なので、ユザーンの本が面白くないわけなく、この『ムンバイなう』も、インドでしか絶対に体験できない珍事件、いやインドでは事件とも言えないくらいの珍日常が写真と数行の文章でまとめられていて、ユザーンの体験するインドは数倍面白いな〜と思わざるを得ないのだった。
面白い人の元には、面白いことが集まるよね。
尾道の銭湯で体を洗っていたら、浴槽に浸かっている外国の人が少したどたどしい日本語で「そうです、わたしはトーマスといいます。さいきん結婚したのですが、そしたらみなさんから "既婚者トーマス" とよばれるのです」と言っているのが耳に入って少し笑った。— U-zhaan(ユザーン) (@u_zhaan) 2018年4月14日
よし、私ももっと突き抜けた人間になろう!
2018年10月1日月曜日
『アフリカ少年が日本で育った結果』と私とエイミーと
週末楽しみにしていた代々木公園のインド・フェスティバルが中止になっていた(正式な情報は知らないが、当日土曜日の公園で浮かれたインド人を全く見かけなかったので間違いない)のでこの6ヶ月間で唯一とも言える私とインドとの交流が立ち消えてしまった。
もう、私がNYで培ったインド魂はこのまま自然とフェイドアウトして行くのか。
寂しいのか、吹っ切れているのかよく分からない感情のまま、3年ぶりかに漫画を買った。
インドではなく、アフリカ少年の漫画。
作者で主人公の星野ルネ少年は、アフリカのカメルーン生まれで、幼少期に兵庫県姫路に家族で移住。
アフリカで生まれた少年が姫路で、関西特有のイジり(可愛がられ)を受けながら案外すくすく育っていく様を自身の経験を元に描いた漫画だ。
元々はTwitterに発表した漫画だが、数ヶ月で5万フォロワーがつくなど、大人気となり書籍化。
作者星野ルネ氏も、最近はタレントとしてテレビ等にも出演しているらしい。
とまあ、インドとは全く接点ないけど、素直に面白い漫画だったし、こういう漫画が売れている状況が普通に嬉しい。
特に、アフリカ生まれで、カメルーン人の母親の連れ子のため日本人の血は入っていないが、日本語ネイティブでインドアな漫画家、といった星野氏みたいな人物が、人気になる世の中は面白い。
ここで話題に出すのは野暮だとは思うが、最近セリーナ・ウィリアムズを倒して全米オープンで優勝した大坂なおみさんも、大阪生まれアメリカ育ちのハイチ人と日本のミックスというバックグラウンドにも関わらず、性格はシャイで感情表現も控えめ。普段の雰囲気は日本人っぽいのに、試合になると圧倒的なパワーを見せるというギャップがアメリカ人にも日本人にも大受けした。
New York Timesを始めとする海外の新聞のインタビュー記事でも、20歳の新星”Naomi”の素晴らしさはもとより、日本でこれまでアフリカ系の日本人がどういう扱いを受けてきたか、また日本での”ハーフ”への偏見などが必ずセットで論じられていて、その上で、その日本での人種の壁を打ち破る圧倒的存在感のNaomiという紹介のされ方だったのが、とても興味深かった。(いや〜よくご存知ですね!と言いたくなった)
話は脱線したが、大阪なおみさんの類稀なるキャラクターが日本人に巣食っていた外見の違いによる偏見を突破したように、星野氏のインドアx関西人xアフリカという最強のタグが「日本人で色々な形があるよね〜」と、ゆるやかに提示してくれているのはとても心地いい。
西荻窪でかの山田詠美先生も泣いているのではないか…。
そんなことを思った『アフリカ少年』読書記でした。
今日もインドネタなし!
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